会期:3月12日(金) (午前10時~午後6時)
~14日(日) (最終日 午後5時まで)
会場:京都文化博物館 (5階)
三条高倉
ごあいさつ
辛酉会は1980年(昭和55年)七人の会員で発足し、翌年の昭和56年十人で第一回辛酉会書展を開催いたしました。
会の名称につきましては、発足時の会員数が七人ということもあり「竹林会」や「北斗会」という案もありましたが、第一回開催年の干支の「辛酉」が古代中国の讖緯説によりますと、天命の改まる年、いわゆる辛酉革命の年であり、陋習が壊れ、新しい秩序が生れる年といわれることから、「辛酉会」と命名いたしました。
30回を顧みますれば、第一回展は画廊「鬼」で、第五回展から「京都府立文化会館」で、第20回展からは現在の「京都文化博物館」に会場を移し開催し、現在会員数も27人となっております。
この会は「毎日」「讀賣」「産経」の各新聞社展所属の作家や在野の書道団体の会員等で横断的に構成され、公募展や社中展では発表できない実験的な作品の 発表の場として、また個々の創造的な作品発表の場である個展の集合体として現在に至つています。本会の趣旨にご賛同いただける方の入会をお待ちしていま す。
今後は「辛酉不一」のコンセプトのもと、互いの個性を尊重しつつ、「風中の鶴」のように、新しいものに向かって舞い続けたいと思っております。
今年は発足30年を迎えるにあたり、作品集を刊行することといたしました。稚拙な作品ばかりではございますが、ご高覧たまわりますれば幸甚に存じます。
第30回辛酉会書展に寄す
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辛夷華莟耐寒風
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辛夷の華莟 寒風に耐え | |
酉仲既成猶暗中
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酉仲 既に成れど 猶 暗中 | |
不料津涯聞曉鶴
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料らざりき津涯 曉鶴を聞けば | |
一天雲散道纔通
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一天 雲散じて 道 纔に通ず | |
(上平声 第一東韻)
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