2024年度 水明書道会の一年 スライドショー

《2024年度 水明書道会の一年》のスライドショーを作成しました。これは新年総会開始まで、会場で流しました。

広報担当 山根青坡

2025年度水明書道会 総会と懇親会が開催されました

1月19日(日)ウエスティン都ホテル京都にて水明書道会総会と懇親会が開催されました。

 

 

総会開始までは、2024年度の行事がスライドショーで流されました。

 

 

今回は税理士の先生にも同席いただき総会が始まりました。

 

 

2024年度(2023年12月~2024年11月)の事業報告・財務報告・監査報告がなされ、

続いて2025年度の事業計画案・収支予算案が提案され、承認されました。

 

 

続いて役員改正案が提案、承認され石飛篝理事長のもと、新役員での船出です。

総会でいただいた意見には真摯に耳を傾け皆で協力し合って水明の運営に携わっていこうと役員一同、心を引き締めました。

さて総会に続いて懇親会です。

石飛篝理事長の挨拶に始まり、乾杯のご発声を三浦副会長がされ和やかな会食がはじまりました。

 

 

祝賀会係の進行により抽選会もあり、番号が読み上げられ満面の笑顔で景品を受け取られる顔をみるとしあわせ~な気持ちになります。皆が笑顔で切磋琢磨しあい向上できる書道会でありたいと思います。

 

 

お料理もおいしく、あっという間にお開きの時間に。

髙井副理事長のエールを込めた挨拶でお開きとなりました。

 

 

さぁ、次は2月に行われる墨聚展です。

墨聚展実行委員長から、ギャラリートークをしてくださる先生が決まったこと各係で準備も着々と進めている事などが報告されました。

皆で盛り上げてまいりましょう。

写真提供 中村彰翁氏他

広報担当 山根青坡

 

 

 

 

「うたごよみ」によせて その1「松」と「竹」

その1

 「松」と「竹」

風雪に耐えしのび、その中でもはっきり見える緑の色は、「松」と「竹」の色です。

童謡の「一月一日」でも、次のように歌われています。

年の始めの 例(ためし)とて
終りなき世の めでたさを
松竹(まつたけ)たてて 門(かど)ごとに
祝(いは)ふ 今日(きょう)こそ たのしけれ

和歌にも松と竹は常緑で「色変へぬ松と竹」と詠まれます。そして、雪と松、雪と竹を歌った和歌も多く、雪の白さと、松と竹との緑の違いを好んだのだと思われます。

さて、1月号に「子の日」の「小松引き」が紹介されています。これは、平安時代は「子の日の遊び」と言って、貴族達は正月最初の「子」(ね)の日「初子」に、北野や紫野の船岡山など郊外の野辺に出掛けて、小松を引いて千代を祝い、若菜を摘んで料理の食材に加えて皆で長寿を祝い、和歌を詠む宴を設ける風習がありました。それがやがて遊興の行事となりました。
正月最初の「子」(ね)の日に丘に登り、四方を遠く望めば、陰陽の静気を得て憂いを除くとされ、「子の日(ねのひ)」に「根のび(ねのひ)」を掛けて、長寿を願ったということです。

現在でも「根引きの松」(ねびきのまつ)と言って、
関西地方では、家の玄関の両側に白い和紙で包み金赤の水引を掛けた
根が付いたままの小松が飾られているのはその名残りでしょう。

子の日の小松引きを詠み込んだ和歌や俳句は多く、栄花物語や源氏物語にも登場してきます。
ここでは、代表的な和歌と俳句を紹介します。

和歌では、
「子の日する野辺に小松のなかりせば 千代のためしに何を引かまし」(壬生忠岑)
(大意:子の日の遊びをする野辺に、根引きする小松がもしなかったならば、千代の長寿にあやかる例として、いったい何を引いたらよいのだろう)

俳句では、松尾芭蕉が吟じています。
「子の日しに 都へ行かん 友もがな」(子の日の遊びをしに都まで一緒に旅をする人がいるとよいのだが)で、「子の日」が季語になっています。

次に「竹」についてですが、

冷泉貴実子氏の2月のエッセイの中に「千尋のかげ」とあります。この言葉は、在原業平と思われる人物を主人公とした「伊勢物語」第79段に「我が門に千尋あるかげを植ゑつれば夏冬たれか隠れざるべき」と歌われています。大意は「われらの門に千尋もある広い陰のある竹を植えてあるので、夏も冬もわが一門はみんなその恩恵をこうむるでしょう。」となります。このように好んで植えられたことがわかります。ちなみに、「尋」は手を広げた長さで1.8メートルのことです。

また、竹には、竹のことばを使った「さす竹の」という枕詞があります。
「さす竹の」は「大宮人(おほみやひと)」などを導く枕詞です。「さす」は伸びて行く意味で、竹が、勢いよく成長する様子をいい、都や人などが栄えるように祈る言葉として使われ、めでたいこととしたことが窺えます。

そして、以下のような言葉を導きます。
大宮人(おほみやひと)、皇子(みこ)の宮人、舎人(とねり)男。
また、竹の節(ふし)の意味から、「世(よ)」=「時」を意味し、重なることで、長寿を意味するめでたいものとなるのです。

万葉集第6巻955の歌では、
「さす竹の大宮人の家と住む佐保の山をば思ふやも君」(長官どののような大宮人たちが、故郷として住んでいる里の佐保。その佐保山を思っておいででしょうか)と歌っています。

冷泉貴実子氏のエッセイは、1年間つづきます。
ぜひ、和歌の世界を楽しみましょう。

2025年1月   北川詩雪

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