秋の水明セミナーご報告
水明セミナー秋季講座
(講師 かな 武田青山)10月13日
(講師 漢字 髙井秀山)10月13日
(講師 現代書 森本玉楓)10月27日
(講師 篆刻 佐藤煒水)10月27日
前半10月13日 漢字、仮名の古典臨書と条幅作品の作成
漢字、仮名ともに午前は臨書、午後からは条幅(角半)の講座です
いずれも水明誌の講座に関連付けての内容です。
日頃の自らの書作に、また違った視点を見つけていただきたい内容です。
【かな】 かな講座はほとんどの方が一日を通して参加されました。
この講座の特徴は作品づくりにおける「線」の大切さです。同じように書いても線質により全く別の表情を見せる「かな書」この線質の特徴と筆遣いを古典を題材にひたすら書くことになります。
午後は条幅作品の制作です。さて、自らの作品がどのように変化をとげたか。
今後につながる、かな書作成の根本を教えてくれる講座です。
【漢字】 午前はまずは「王羲之書の臨書」。つづいて臨書したものを八つ切紙に一行、さらに半切に二行へと拡大する内容で す。これは臨書とその応用を兼ねています。
午後からは水明誌の条幅講座の課題にとりくみます。
午前・午後を通して受講されたかたが多く、午後からの講座は各人の作品に講師がコメントしつつ進行しました。
午前から午後と長時間のセミナーですが、どなたも熱心な方ばかりで、時間の流れに気がつかぬ6時間のロング講座でした。
後半10月27日 現代書と篆刻の講座
【現代書】一日を通して水明誌の現代書講座の課題と受講者の希望による詩文を作品にします。
講師は一人一人に丁寧に指導をしていただきました。
参加者は、線質や文字構成など現代書の作品指導をうけ、いくつもの作品を作成する方もおられました。
水明セミナーの受講が日ごろの作品づくりのアシストにもなっています。
【篆刻】水明セミナーの篆刻は、一日で篆刻の概略の知識と「印」を二種作成、完成まで導くというスーパー講座となっています。
篆刻は初めてという方でも何とか最後までたどりつけるというものです。もちろんこれには、講師の先生の周到な事前準備があってのことです。
今季も、篆刻の最初から完成までを講師の指導のうえ受講でき、終了時にはみなさん印二種を完成されもって帰られました。
受講中、教室は静かで、午後からは石を刻する「コリコリ」「ギー」などとする音が教室に響き、どなたも黙々と刻しておられました。この講座独特の、集中力の「気」みなぎる雰囲気です。
【通信受講について】
水明セミナーでは、当日参加できない方のために一講座三名までの通信受講もおこなっています。
通常は、事前に受講者に課題を送付し、受講者は課題の作品を提出して添削等の指導をうけることになります。
具体的な内容は講師によって多少の違いはありますが、いづれも事前に講師と連絡をとって開始することになります。
当日参加が困難な方は是非ご利用ください。
今秋季セミナーでは3名の方が計4講座受講されました。
髙井秀山