やすらい祭

あっという間にあちこちで「満開」の花だよりがきかれるようになりました。

 

さて皆さんは、『月刊書道 水明』の三月号の実用書部の課題、

もう書かれましたか。

季節の話題を短い文章でまとめなければならないので、

手本担当の先生方は課題探しに毎回頭を痛めておられるようです。

 

この今月の課題は中村彰翁先生の「やすらい祭」についてでしたね。

さて、私の住む京都市北区ではおなじみのやすらい祭ですが、ご存じではない方にちょっとご紹介させて頂きますね。

 

 

 

やすらい祭は、課題にある今宮神社の他にも玄武(げんぶ)神社や上賀茂神社(いずれも京都市北区)などで四月に行われます。あちこちでいっせいに花開くこの季節、

花と同時に目を覚ました疫神を鎮めるために、平安時代から始まったお祭りだそうです。

とくに今宮神社のやすらい祭は、鞍馬の火祭、太秦の牛祭とともに京都の三大奇祭とよばれて、毎年4月の第2日曜に開催されます。

大きな傘を先頭にして、赤い髪や黒い髪に真っ赤な打掛け姿の鬼が、お囃子と一緒に行列をして氏子町を練り歩き、ところどころで「やすらい花や〜」のかけ声とともに、鉦や太鼓をならして赤や黒の髪を振り乱して踊ります。

また、大きな花笠は、その下に入るとその一年無病息災でいられるというので、行列の見物人は競って傘の下に入ります。

 

なんと言っても圧巻は、帰って来た行列が社殿前で奉納する「やすらい踊り」です。

 

今年のお祭りは4月8日。ちょうど水明の「役員懇親会」ですが

終わって、駆けつけたら「やすらい踊り」に間に合うかな。

 

 

(水明未来構想委員 堀 翠恵)

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